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TEPRA Lite LR30 をリバースエンジニアリングし PC から印刷することに成功

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スマホにつながる TEPRA として販売されている TEPRA Lite LR30 は、その価格と小ささがお手頃な商品です。印刷する柄は専用のスマホアプリでデザインできますが、このアプリには画像以外のデータインポート機能がないため、連番でたくさん印刷するとか複数デバイスのアドレスを何枚も印刷するといった用途に使いにくいという残念な欠点があります。

これを克服するため、BLE sniffer で傍受した通信内容から印刷手順を解析し、Espressif ESP32 + MicroPython の環境で再現する実装を行いました。この目論見は成功し、PC → Wi-Fi → ESP32 → BLE → LR30 という流れで PC から印刷することが可能になりました。

GitHub にて公開しているコードは

  • ESP32 で動く REST API サーバー兼 BLE central
  • PC その他で動く API クライアント

の2つからなります。クライアントを python -m tepracli -a 192.168.1.10 -m "Hello World" という風に呼ぶだけで、TEPRA Lite LR30 から好きな文字列・QR コード・画像(二値)を印刷できます。

リポジトリ

github.com/puhitaku/tepra-lite-esp32

github.com

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Takumi Sueda a.k.a. puhitaku

末田 卓巳 (puhitaku)
屋号: ヨツハック
個人事業主 / フリーランス

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