Python入門者に向けて、特集「イマドキPython入門」を3人で執筆しました。私は1章〜2章の全文を担当しました。
- 書名: WEB+DB PRESS Vol. 104
- 出版社: 技術評論社
- 発売: 2018年4月24日
- 販売情報: 出版社公式ページ
- 購入: Amazon.co.jp, Gihyo Digital Publishing
きっかけ
PyCon JP 2017 の開催後に、Pythonに詳しい執筆候補者ということで誘われ、2017年10月よりrhoboroさん、chie8842さん、私の3人で執筆を開始しました。
3人の得意分野で執筆箇所を分ける作戦をとり、Pythonの言語仕様が好きな私はPythonの歴史や言語仕様などの概要説明(第一章)とインストール方法(第二章)を担当しました。
執筆内容
本文の内容は「プログラミングはやったことがあるがPythonは書いたことがない人」をターゲットにしました。
第一章は他の言語とよく比較される部分や、意外と知られていないPythonの成り立ちの歴史、そしてよく疑問を持たれる部分、例えば「Python 2と3があるがどちらを使えば良いのか」について説明しました。
第二章は、Windows・macOS・LinuxそれぞれでのPythonのインストール方法を解説しました。このあたりはインターネットに存在する様々な(時に間違っていたり、エレガントでなかったりする)方法に初心者が惑わされやすい部分なので、できるだけ読者にとってシンプルで失敗のないような方法を記述しました。
工夫した点・苦労した点
簡潔で隙のない表現
Pythonは利用者の人数がとりわけ多く、用途やバックグラウンドが多岐にわたる言語です。初心者からPythonista(上級者)まで誰でも伝わるような、簡潔かつ合理的な説明を与えることに非常に苦労しました。
文章の推敲
書籍らしい文章を書くのは困難です。もちろんよく執筆される方であれば素早く書くことができるでしょうが、執筆はこの時が初めてだったため、「それらしい」文章に仕上がるまで非常に多くの添削が必要でした。
情報の正しさのチェック
書籍として刊行されるからには、間違ったことや勝手な想像は書けません。Python公式サイトやリファレンスを何度も何度も読み返し、言葉の定義のような細かいスケールから歴史的経緯・意図のような形の見えにくい流れまでをきちんとチェックして回りました。結果的に、カリカリに正しさをチェックすることで自分自身の知識の強化と学びにつながりました。